宇 善 喧嘩。 ◆離す訳がない(煉炭♀宇善♀)

俺は気分が酷いからと寝転んで休ませて貰ってるンだけど、何でここに呼んでもない宇髄さんが居る訳??誰だよコイツ呼んだの! 宇髄さんは寝転ぶ俺の頭の上で腰を下ろすとニヤリと見下ろしてきた。 音が頭の中に響きぐわんぐわんと脳ミソをかき混ぜられるようで気分が酷く最悪だ。 握り締めた手はそのまま。 躊躇する善逸に宇髄は尚も手を伸ばして善逸を呼ぶ。 いやマジで。 俺何で宇髄さんに家に連れてかれてんの?俺の頭の上にはいくつものハテナマークが浮かび上がってる事だろう。 「…なんだよ」 視線が痛いのか宇髄が善逸を不貞腐れた顔で見下ろすと善逸は意外な宇髄の一面を発見する事が出来て楽しそうに笑った。 それがいつの頃からか気に食わない奴から気になる人、そして好きで大事な人になった。 な、な、なん、何で脱いでんの?!何で近付いて来んの?!!そんな顔で俺に近付いて来ないでくれます?!!! 想像したくもないが宇髄とこの部屋の空気で善逸はこれから何をされそうになってるのか頭で分かってしまった。 寂しそうな音は似合わなくて善逸は宇髄がまだ自分を求めてくれるのであればと炭治郎の背中から躊躇いながら一歩踏み出した。
タオルケットで赤くなった顔を隠し押し付けられたままに宇髄さんの胸元に耳を当てて心臓の音を聞く。 「えっちょっと、何何何…ッ?!」 青ざめる俺なんかお構い無しに宇髄さんは俺にタオルケットをぐるぐる巻き付けるとそのまま胡座をかいた膝に乗せて頭を胸元に押し付けられた。 「あの、宇髄さん…何であんたの家に、」 言い終わらない内にまだ繋がれたままの手を引っ張られて家の中へと入ってしまった。 「…宇、髄さん…」 善逸は余りにも胸がドキドキして苦しくなってくる。 今"俺のもの"って言わなかった?それって何が?もしかしてそれって俺のこと?俺いつの間に宇髄さんのものになった訳?本当に横暴なのもいい加減にしろよお前!自称神だからって好き勝手していい訳ないからね?俺ものじゃないし出来れば禰豆子ちゃんのものになりたいわ!炭治郎もいい加減禰豆子ちゃんと俺との交際を認めてくれても良いんじゃないの? 善逸は白い目で宇髄を見上げて現実逃避をしてたら宇髄はそんな善逸を軽々と抱き上げると無造作に靴をポイポイッと放り出すと騒ぐ善逸を意に返さず2階へと続く階段を上がって自室へ入った。 炭治郎と善逸は居間を出て煉獄さんが居るであろう玄関へと向かい、近付くにつれて話し声が聞こえてきた。 何故か赤くなる顔を見せたくなくてまた突っ伏すと首元に触れていた手が脇に向かってひょいっと簡単に体を持ち上げられた。 宇髄さんとは一緒に出掛けることがあって話していく内に宇髄さんを好きになって宇髄さんも俺を好きだと、一緒に暮らそうと手を差し伸べてくれたから幸せだった。 なんて事ない、宇髄さんは急いでたから思ってた事をそのまま言っただけだ。
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